2007年04月10日

幻想と郷愁に彩られた映像 大友克洋監督の「蟲師」

 漫画家、映画監督として世界の注目を集める大友克洋監督。自然界に生息する「蟲(むし)」と共生しようとする人々の神秘的世界を描く漆原友紀の漫画「蟲師」を映画化した。

 100年ほど前の日本を舞台に設定し、「妖怪ものやホラーにならないよう、原作に沿ってさっぱりした感じにしたい」と、幻想と郷愁が同居する独特の映像を作り出した。

 前作はアニメーション映画「スチームボーイ」で、実写は約15年ぶり。実写映像とCGがどれほどマッチするかに挑もうと、自ら「蟲師」を企画に挙げた。

 蟲はCGで表現。重視したのはその舞台だ。「古い民家は柱1本とっても木の素材や光り方が違う。100年200年たった家にこそ蟲が合うのでは」と、背景の家や森は「セットでなくできるだけ実際にあるもの」にこだわった。琵琶湖周辺を中心に関西や中部の各地を回って撮影地を選んだ。

 大きな挑戦だったのは冒頭の土砂崩れシーン。実写映像を組み合わせるCG技術で表現した。「自然を映していて次にCGに変わっても全然違和感のない世界。今までにない新しい映像をやってみたかった」と語る。

 海外のファンも多い大友監督。日本の漫画やアニメ人気を肯定的に受け止めつつ「漫画だと雑誌で新人がたくさんトライできる。そうして新しいものが供給され、日本の漫画文化が広がった面もある」と説明する。

 映画はどうか。「米国は映画を作るすそ野が広い。日本でも映画が多く撮れるようになった状況はいいこと。粗製乱造では仕方ない。みんな頑張らないと」。自らは次に向け実写とアニメ、それぞれ企画を温めている。

http://www.nishinippon.co.jp/
entertainment/cinema/news/20070330/20070330_001.shtml
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2007年03月30日

心をざわつかせる幻想と神秘のJファンタジー『虫師』、3月24日(土)全国公開!

映画『蟲師』のジャパンプレミアが先日、作品世界を想起させるような美しい日本庭園広がるホテルで行われ、監督と出演者が撮影&記者会見に臨みました。主演のオダギリジョーさん、共演の大森南朋さんのふたりは図らずもジャケットにレースアップのハイカットブーツスタイルで、今回紅一点となった蒼井優さんは、作品をイメージし着物姿で登場。鮮やかな赤とともに華を添えました。そんな彼らが創りあげた物語は、かつて自然界に生息し、多くの人の目には映らない生命体“蟲”が起こす不思議な現象と、それを鎮める“蟲師”のギンコに焦点をあてた和風ファンタジーです。「自分にない感覚、その不思議な世界をぜひ実写化したかった」と稀代のクリエイター大友監督をして言わしめた原作は、漫画家・漆原友紀のコミック。「理解しようと観るのではなく、感覚で見る作品。気に入ってもらえたら何度か見て一歩ずつこの世界に入ってください」と語った蒼井さんの言葉どおり、現実とも幻ともつかぬこの世の不思議に触れることができる本作は、ぼんやりと、でもはっきりとした何かを感じさせてくれそう。そしてとても幽玄な世界が広がるこの作品は、「この池があれば映画は撮れる」と監督が確信した実風景も必見です。「あるがままを受け入れる」ギンコに共感しながら演じたという主演オダギリさんの「感覚的なものに向き合う姿」と、独特な世界観をぜひ大きなスクリーンで堪能して! 『蟲師』 3月24日(土)全国公開。 http://www.mushishi-movie.jp(『蟲師』公式HP)。

http://www.fashionsite.jp/news/detail.html?ID=7517
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2007年03月14日

虫師1〜8巻

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)


価格: 590円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


独特
マンガといえば、闘いがテーマになることが多い。

戦争、格闘、頭脳戦。

しかしこの漫画のなかで為されることは、

”闘い”とは言い辛く、

「蟲師ってどういう漫画?」と読んだことのない人に聞かれると

説明するのに戸惑う。



SF、ファンタジー、妖怪もの、時代物・・・。

どれも間違った説明ではないのだが、

どうもしっくり来ない。

とりあえず一話完結型で

その世界に存在する不思議な存在、

”蟲”の専門家である主人公が昔の日本っぽいところを旅しながら

蟲と人の折り合いがつかないことを

対処していくという話。



手塚治のブラックジャックに近いかもしれない。

静かなバイオレンスやショッキングな話があるので

ある意味大人向け。


すばらしい。芸術的マンガ
おもしろいです。独創的なタッチの絵が秀逸。

ストーリーもよくできていて、もっと読みたくなりました。

一巻ということで、絵がまだまだこなれていない。

書きたいことを書ききれているわけではないでしょうが

一生懸命さが伝わってきました。

なんか、マンガが、映画や絵画と同じように

芸術であり、自己表現の方法のひとつであることを

思い起こさせてくれる、個性的な作家さんです。



蟲のことは、どうやって研究していらっしゃるのか知りたいです。


大好きな作品だけに・・・
映画化、心配です。大友さんは実写では前にワールドアパートメントホラーで大ゴケしてますから。 もともと大友さんは我を通すことによって自身の世界観をだすタイプの漫画家であるだけに、余計心配。 蟲師も良い漫画ですが、双方の世界観がズレて変な映画にならないことを祈ります。


創作昔話絵巻
オムニバスです。

一定の登場人物は何度か出てきますがほぼ主人公「ギンコ」とゲストキャストで話が進みます。

自分は最初にアニメのほうで知って、とてもきれいな音楽、雰囲気と作画にホレボレして漫画を読み始めたのですが

最初の印象は「あれれ、絵がアニメとずいぶん違うなぁ」でした(笑)荒いというか。

でも!読んでいくうちにこの絵だからこそ出る味の虜に・・・あれはあれ、これはこれということでしょうか。

恐ろしくも暖かくて少し寂しい、蟲という存在を通して描かれるおはなし。

蟲といっても昆虫みたいなのではなくあるときは幽霊のような

あるときは自然そのもののような。という存在なのです。

基本一話完結なのですが一度のぞいたら止めるのが難しい。読ませる漫画です。

ただ万人受けはしないと思います。

全体的に良くいえば「静寂、美しさ」悪くいえば「暗い、地味」な雰囲気はあわない人には退屈に感じるかと。

表紙などが漂わせる独特の雰囲気にガツンっときたら、読んでみるべし。

作者さんの創り出した「蟲」とそれにまつわる人々の奇妙なお話が本当にあった話のように思えてくる。

蟲・・・本当にいたら怖いようなうれしいような。おすすめです。


落ち着いて読むととてもいいです
現存する生物とは一線を隔する存在「蟲」を題材に、「命」「人間」「生命」を自然と漫画の中に表現しているように思います。

1話完結になっていて、それぞれが独自のストーリーとなっています。

(主人公「ギンコ」は毎回登場しますが)

あと、風景描写、人物描写もとてもきれいで、日本の四季も感じることができます。

それが、「蟲」とうまい具合にマッチし、独特の世界を表現しています。

ゆっくり落ち着いてじっくりと読むととてもいいですよ。










蟲師 (2) アフタヌーンKC (284)


価格: 590円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


傑作「筆の海」
 人に見えないが、確かに存在する蟲を退治する(?)蟲師ギンコの物語。蟲によって苦しめられた人を助けるんですが、正義の味方ではないところが、ギンコの良さです。蟲を退治するんですが、無理はしない。人に選択を強いるわけではない。

 私は、全巻持っていますが、私は「筆の海」が、一番だと思います。外に出ることなく、一生蟲と向き合う運命の淡幽と、その淡幽のために蟲師となり一生付き添うたまの絆、いつ蟲にやられるかわからないギンコと、いつ終わるのかわからない使命を背負った淡幽のせつなさが、蟲師の幽玄な世界と相俟って、何ともいえぬ作品にしあがっています。

 他の話も良いです。おすすめの巻です。


TVアニメで見たストーリー(この巻収録)ではまる(^^)/
この巻収録「露を吸う群れ」を

TVアニメで初めて見て蟲師にはまりました。

一応それまで放映されていたアニメの蟲師

も録り貯めていたので、一気に見てしまった。

そして本屋に全巻買いに行ってしまいました。



現代でもなく昔すぎず、良い日本の風景と

調和して蟲が起こす不思議な世界を溶け込

ませている。



「綿胞子」も衝撃的なストーリーでこの巻

で「露を吸う群れ」と共に印象に残る。

「綿胞子」は、親の愛を利用しその切ない

顛末はどうしようもないほど心を揺さぶられた。




日本人でなければ描き得ない漫画
舞台がいかにも日本的であったり、妖怪モノであったり、アニミズムが背景にあるから、だけではなく、この漫画からは濃厚に日本的な匂いを感じとることが出来る。



それは、生命という「本質的にグロテスクな存在」に対して、畏怖の念を持ちながらも、きっちりと正面から対峙することができる、日本人の特質を見事に表現しているからだ。

生命の持つ強さ、恐ろしさ、美しさ、醜さ・・・生々しくおぞましいその姿を象徴するのが「蟲」という存在なのだろう。



各エピソードに登場する人物たちは、蟲に被害をうけたり、恩恵を受けたり、利用しようとしたりと立場は様々である。

蟲の方はというと、そんなことはお構いなしに、ただ純粋に自身やその子孫の繁栄のため、生命本来のプログラムに従って行動する。



そんな「人間の理」と「蟲の理」が衝突するところに、本作の物語のダイナミズムが生まれる。

作者は教条めいた事は一切言わずに、ただ淡々と人間や蟲の営みを描写するのみである。

人間と蟲とは決して相容れることはない。だからと言って、相手を討伐し滅ぼし去る(そんな事は不可能だが)のではなく「あるがままを受け入れよ」というのが、この作者の言いたい事であり、また日本人の奥底に眠る精神性ではないだろうか。




お前と旅がしたいな 話に聞いた蟲が見たい
蟲と呼ばれる、妖怪のような存在
それを、封じる術をもった「蟲師 ギンコ」が主人公の短編が5編載っています。
 山のヌシとなった年老いた蟲師のお話で、ギンコが「ムグラノリ」と言う術を使うシーンがとても迫力ありました。
 登場人物がほとんど着物をきているのにみな現代風の髪型で、お話の不思議な雰囲気にとてもよくあっています。
 特殊な物語なのですが、不思議と違和感がなく楽しませてくれる素敵なマンガです。

 一巻でも感じたのですが、この本の作者は
「なにがあっても、絶対生きてくれ」
とちゃんと、みんなにうったえています。
 そして、ギンコはそのための努力をしてくれます。
 主人公はひねた風な風貌に描かれていますが、行動はまともで素直なので、とても暖かいお話です。


もうひとつの世界
 蟲師の世界は不思議な世界だ。「明治維新を経ない日本」らしい。人々はいまだに着物を着て、現代的な建物はないし、村や町というものが生活の舞台だ。しかし、主人公のギンコだけは洋服を着て、靴を履いている(他の蟲師とて着物を着て、世界に溶け込んでいる)。主人公なのに異物のように感じられる。「異邦人」とでも言うのだろうか?

 現実の人間の世界と非現実的な蟲の世界(非現実なのは人間で現実的なのが蟲だとすると、人間の危うさ、脆さが垣間見ることが出来る)が密接に重なり合う場において、ギンコはどちらにも属してはいないのだ。それゆえに「異邦人」的な存在として書かれているのではないだろうか?
 








蟲師 (3)


価格: 590円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


気持ちが静まっていく本
ギンコさんの左目がなぜああなったのか

かなしみであふれたストーリーもあり



他社との最強のコミュニケーションツールである

「声」を自ら封印した少女の物語もあり



ひたひたと心にしみる珠玉の「おはなし」です。



巻末のコミカルな作者のエッセイも笑えます。


アニメから入ったので漫画読むと、臨場感がありすぎ(^o^)
ギンコの幼少のエピソード

「眇の魚」が収録されています。

このストーリーと共に印象に残る

のは、「重い実」。



人の命と引き替えにどんな飢饉でも

豊穣を約束するというストーリー。

妻をそして自分まで犠牲にしてまで

豊穣を・・・。



切なくて虚しく重く感じるストーリー

だ。



全体的に相変わらずぐいぐいと話しに

引き込まれていく内容で、一気に読んで

しまった。




時々…人に見えないものを見るから…
錆のような蟲を呼ぶ声
海峡にいる蛇の群れ
豊作の引き換えに人の命をうばう種
雲のような蟲がいる硯
ギンコの子どもの頃の出来事

の短編がのっています。
硯から雲がわく場面の美しさには圧倒されました。
どのお話もたいへん面白いです。


隻眼の理由。
物語の背景はどうやら日本らしいのに、主人公の蟲師ギンコは銀髪・碧眼。
その理由がこの巻で明かされる。

■錆の鳴くこえ
娘の声にひかれて山間部の村にとりついた野錆は、徐々に人々の手足の自由を奪う。

■海境(うなさか)より
共に船出したいいなづけは、絶望にとりつく蟲に心を呑まれ、海から帰ってこなかった。

■重い実

ナラズの実。弱者の命ひとつと引き換えに、豊穣をもたらす禁断の実。

■硯に棲む白
石化した蟲と知らず刻まれた硯は、墨磨る人を冷死に至らしめた。

■眇(すがめ)の魚
銀蟲(ぎんこ)の光を浴びると、髪は銀に、目は青に変わり、やがて片目に、ついにはトコヤミとなって闇と同化してしまう。


魅力的な話がいっぱい!!!
今回もどれもすごい面白い展開で
感動する話もあって、この一冊は【濃い】です…!!!!

そして、今後重要となる"ギンコの過去の真相"が明らかに。
ちっちゃいギンコ可愛いです!!








蟲師 (4)


価格: 590円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


1〜6巻で一番好きな4巻だ・・・。
「一夜橋」、「春と嘯く」、「籠のなか」

が好きなストーリーだ。

TVアニメでは切られた間借り竹が動く様

がなんとも気味悪く印象に残る「籠のなか」。



「春と嘯く」は姉弟のお話。自分も姉弟

なので、思い入れが強い。



「一夜橋」、「籠のなか」は男女の切なく

儚いストーリーが展開されています。

「籠のなか」は最後のページで少し救われる

展開でしたが・・・。



この3話は、アニメも特にお勧めできる内容

となっています。


日本の森が描いてある漫画
この作品は絶妙なバランス感覚があると思う。一歩間違えば日本昔話になったり、和ホラーになりそうなのに。このセンスはすばらしい。

なんとなく出てくる風景に懐かしさを感じます。




ギンコのバカ…。
5編の不思議なお話が載っています。

「虚繭取り」
 双子の女の子達が可愛らしかったです。
閉じた空間をつくると虚空に連れて行かれる
そんな様子を自然にかいてあって
「さすが」
と、ためいきが出ます。

雨の後の山の空気のように、ちょっと湿り気があって、緑のにおいのするそんな風景が描かれています。
 ひとつひとつがとても素敵なお話です。


どこから読んでも良。
前作からほぼ一年。絵は少しずつ良質になっていくが、全体の印象、独特の雰囲気は変わらず、強いて言えば巻を増すごとに物哀しさ、世界観の大きさは増しているように思う。
話はひとつひとつ区切れているので、どこから読んでも楽しめる。シリーズを通しても、特に何巻から読め、という感じではないので、手に取った順に、興味を引く順に買っていっても良い。ただ何巻を最初に買ったとしても、一度読めば全巻揃えたくなるのは必然。
漫画をじっくりと読みたい人、浸りたい人におすすめ。


世界観
 この蟲師の世界観はたまりません。普通の人には見えない蟲という存在。この世にある怪奇現象、科学では説明できないような現象が蟲によって引き起こされている。
 設定が難しいためにすっと入り込むづらいかもしれないけど、入ってしまったら抜け出せない!なんだか温かいものを読んでいる気がする。
 主人公がワンピースのサンジっぽい。








蟲師 (5)


価格: 620円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


最高のクオリティとオリジナリティ
自分は民俗学や土俗文化が好きだし比較宗教史も好きです。

なのでふつうより「その手のもの」に詳しいかも?と自負して

おりましたが、この作者のオリジナリティは素晴らしいと思います。

ほんとに自分の中から出てきた世界なのでしょうね。



巻末に作者の手書き漫画エッセイ(?)があって毎回楽しみ

にしていますが、ネタになった事物についてひとことずつ

書かれており、同じものをみてもなぜこんなすごい世界を

生み出せるのか、感服することしきりです。



ギンコさんの、仮借ない優しさが素晴らしいと思います。



いつまでもこの世界を描き続けていってほしいです。


1〜4巻よりホッとするストーリーで一息つけます。
1〜4巻で切なくて儚い話しが多かったので、

一息つける巻となっています。

一息つけるとは、何か最後に救われる展開

になっていると言うことでしょうか。



この巻で、好きなのは「暁の蛇」かな。



記憶を食う蟲に取り憑かれた母を

優しくフォローする息子が印象的だ。

記憶を無くすことが、最後の最後の展開で

救いになっているけどまたそこが切ないの

ですが・・・。


ギンコと愉快な蟲たち
主人公ギンコの蟲日記というような作品です



ギンコが蟲で困っている人を助けたり助けなかったりしながら

旅をしていく。というようなストーリーです。

個人的にここが面白いというような特別な見所はありませんが

読み終わった時に次の作品が待ち遠しくなる事、間違いなしです。


なんかあたたかい
作者が愛着を持って作品を描いてるんだなあというのが伝わってくる。
温かみがある。


涙が出るほどの懐かしさ、寂しさ・・・
最近蟲師を知って買い始めたけれど、一気に集めてしまった。短編で進んでいく話で、一つ一つの話が完結していくのだけれどその結末が僕の心を毎回揺り動かす。よくあるハッピーエンド、よかったよかった、のような終わりは殆どといっていいほど蟲師にはなく、一つの物語の終わりはそこに出てきた人々の新たな始まりのような感じでまとまっている。ギンコはただきっかけを置いていくにすぎない。終わりを迎えるたびに優しく、暖かく、応援したくもなり、また寂しさが少しだけ心に触れる。読み終わりああなんて落ち着くんだろうと思った。悪者を倒す、必殺技を繰り出す、そういったものだけが漫画だと思っている人にも是非一度読んでほしいなぁ。








蟲師 (6)


価格: 620円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


雪の降る季節に
私は、アニメを観てから蟲師を知ったのですが、そんな私が蟲師を好きになったのは、グラフィックの美しさと、そこに溶け込む人々と蟲との生き方に心を打たれたからです。

そして、今回の第6巻を買って思う事は、作者は自然の描写が非常に上手いということです。

雪の絵、海の絵、そして森の絵、自然を愛している人だからこそ、こんなにも良い絵がかけるのだと思います。



「天辺の糸」「囀る貝」「夜を撫でる手」「雪の下」「野末の宴」

という全5話が収録されていて、今回は悲しい話が多いのですが、どれも人と自然について考えさせられる話でした。



蟲は不確かな存在です。

だからこそとても身近であるのだと思います。

私にとって蟲師は非常に大好きな作品です。

お話や絵を観ているととても癒されます。

そして、何より主人公ギンコの人をひきつける魅力が良いですね。


今ひとつの巻だが世界観が凜としているので読めます。
この巻は「天辺の糸」が一番好きだ。



天辺草の蟲の糸によって宙に浮いてしまい、

姿もそのうち見えなくなる。



子守の吹がその糸を触れてしまっていなくなるが

ギンコによって助けられる。



セイジロが吹を嫁にしようとし、

当の本人が吹の状況を受け入れられないでいるが・・・。

そんな展開。



最後に幸せ?になる展開が少ないので、

ホッとしますね。切ない、儚いストーリーの合間には、

良いですね〜






ギンコと愉快な蟲たち
主人公ギンコの蟲日記というような作品です



ギンコが蟲で困っている人を助けたり助けなかったりしながら

旅をしていく。というようなストーリーです。

個人的にここが面白いというような特別な見所はありませんが

読み終わった時に次の作品が待ち遠しくなる事、間違いなしです。


空気感。
私がこのシリーズで好きなのは、空気感です。

温度や、手触り、自然の壮大さや、そこに溶け込む蟲の存在。

夜の暗さや、昼の明るさ。風の匂い、といったものも。

雪国を描いても暖かさを感じます。雪の重さや質、そこに暮らす人々の命が丁寧に描写されているからではないでしょうか。

ちゃんとこの作品の中の世界がそこに存在しているのを感じさせてくれる、そういうところが大好きです。



確かに、少し今までとは作風が変わるかもしれません。

それをどう思うかは個人の自由なので、全巻通しで読んでみることをお勧めします。

私はどれも、大好きです。


やはり蟲師はおもしろかった・・。
5巻からかなり間を空けて6巻を読みました。というのも、4・5巻を読んでちょっと質が落ちたような気がして、その後にこの作者の短編集の「フィラメント」を読んで「ああ、もうこの人はないなー」と思ってたんです。 

でも今回6巻を読むと、やっぱりおもしろかったですね。うまいことできてると思います。ただまあ1巻の出来は超えられないみたいです。1巻が☆5つだったので今回は☆4つにしました。次に7巻がいつ出るのかは分かりませんが、1巻を越えるものを期待したいです。

あと、今アニメもやってるのでアニメから入った人は是非読んでみて下さい。1話完結なのでどこから読んでも話は分かりますが、とりあえず1巻から入るのが無難ではないでしょうか?








蟲師 (7) アフタヌーンKC (404)


価格: 620円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


和の調
この作品には、全くといって良いほど乱れが無い。それと同時に、人がなかなかだせない

シリアスな雰囲気と切ない背景がうまく描写できている。読んだ後には不思議な気持ちでいっぱいです。読むというより、引きずり込む本です。心に調のない、精神的に疲れた人に読んでいただきたいです。読めば、生命と景色の美しさが伝わってきます。


歴史に残る偉大な作品
巻を重ねるごとにますますクオリティを高めていく

稀有なこの作品。

カバーのイラストなど、このまま額装して飾っておきたいほど

美しいです。

アニメ化の際にも当代一流のスタッフがほれこんで、自分に

できるベストの仕事でこたえてくれた、本当に幸せな作品だと

思います。

作者は以前、別名で雑誌「ファンロード」で4年4ヶ月にわたって

4ページの短編を連載していましたが、そのころから既に蟲師に

通じる魅力あふれる独自の世界をしっかり構築されていました。

蟲的なるもの・・・ちいさいもの、はかないもの、闇に追いやられたもの

をていねいにすくいあげ、ギンコさんを通して仮借ない優しさをもつ

無常なまでの慈愛の世界で再生させています。



このような偉大な作品を同時代に読むことが出来る、わたしたちも

またたいへんに幸運な読者であるといつまでも語り伝えたいと思います。



ありがとう、漆原さん。


壮大にして密やかな物語の一篇
蟲師のコミックは全巻持っていますが、私はどれも素晴らしいと思っているので、取り立ててこの7巻を特別評価できるわけではありません。そこで、まだ購入されて無い方の為に、7巻掲載の内容として特筆できる点を簡潔にさらいたいと思います。



一つは、蟲師という仕事の宿命を描いた話。「たましい」と「人の宿命」について、ストイックに描いた内容です。私達の世界でも、生きていくために代償とするものがあって、その中には人間らしい心のようなものもあるのだけれど、それでも成すべきことの為には代償としなければならないこともある、そしてそれさえも人間らしいことだ、と思わせてくれるお話です。現実の私達の世界も、もしかしたら、このように大きな犠牲をはらってくれてる人が陰にいてくれるから成り立っているのかも、などと考えさせられます。



もう一つは、今まである程度読みきりだった話の一つ一つのが繋がっていく“物語の核心部分”の一端らしきものが垣間見えてくる箇所があること。7巻までを通じて、密やかな人間の心の動きや日々の出来事が淡々と綴られてきた中で、あ、もしかしたらここから「蟲師」という壮大なストーリーが佳境に向かって動き始るのかな、という部分が出てきます。次回の8巻の発売日が来年の2月と、7巻発売から実に一年半以上と、今までになく時間がかけられているのはそこらへんに要因があるのかなぁと、思わせたりもします。



総じて、蟲師はやはり一話一話読み切なので、どの何巻から読み始めても楽しめます。初めての人なら、自分が強く魅かれる内容やレビューがある巻から試しに読んでみてもよいでしょうし、この7巻から読み始めるのも勿論オススメです。ちなみに私は深夜のアニメーションがキッカケで蟲師ワールドに入り浸りました(DVDはやたら完成度が高く、こちらから入るのもオススメです)。蟲師ファンの人は言わずもがな必見の内容ですよ、7巻。


過不足無く満足
ごくごくコンパクトな内容なのだけど、それだけに間違いがないという感じ。

どういうことかというと、無理をして話をふくらませていないってことなのです。

毎回思うことだけど、このシリーズを読了するたびに感じるのは「良い映画」を見た「おおーっ」という感覚と同じなんだよね。

余談だけど、表紙の素材が固めなので、やや読みにくい(特に第1話あたり)のが改善してほしいところかな。


美しい☆
美しい!ストーリーも画もすべて☆日本人としての血が騒ぐというか昂ぶるというか…。クサイ台詞かもしれませんが、『私たちが忘れかけていた。私たちの遺伝子に脈々と受け継がれ、そして刻み込まれていた日本人としての懐かしい記憶』そんな記憶がよみがえるような作品です(T_T)世界に誇れる日本のマンガの一つと言っても過言はないはずです!宮崎アニメを彷彿させる世界観&景観☆是非、みなさんに読んでもらいたい作品の一つです(^^)v









蟲師 8 (8)


価格: 620円

漆原 友紀
講談社
漆原 友紀


蟲師世界に住みたい☆
益々、蟲師が好きになりました。作者が作り出した世界なのですがは、どこか懐かしく心が温かくなります。今回の巻は、思わず微笑んでしまう話から哀しい話まであります。特にオススメなのは、“冬の底”です。様々な山のヌシがこの作品には登場しますが、この話の山のヌシが私は今までで一番好きです。作者もあとがきに書いてますが、悟りを開いたかのような表情がたまりません。ぜひ、山のヌシの表情を見て癒されて下さい。


良き日本の漫画
他にこんな漫画読んだことない新しい分野なのにどうしようもなく懐かしく、曖昧なのにこれ以上ないほど完成された世界観を誇る名作「蟲師」。その第八作目。まるで子供がポケモンの存在に心踊るように、さながら深海の未知生物に魅了される学者のように、多種多様な蟲達の不可思議な生態には興味をそそられてしまう。
ってそんな幻想の生物学のような好奇心もいいが、物語が素晴らしいってことを書かなくては。

全五話、どれも暖かく切ない、そして悲しい蟲と人生を共有する人間の運命。ギンコはシビアで真実をきっちりとらえている。最後「泥の草」は重いし、この掲載順は確かに後味は悪い。しかし話の結末は教訓めいているし嫌いな話ではないのが「蟲師」の良いところで。現代っ子に読み聞かせてやりたい。
でも個人的には「冬の底」が好きだ。他の話は大きく括れば人間中心だが、この話はまさに蟲ならではの話。生きることの厳しさ残酷さを見せ付けられるかと思えば、ただただ蟲の存在の大きさを思い知る。飄々としていながらカッコいいギンコもいいが、こんなどこか間の抜けたギンコもまた魅力的だ。
あと独特な絵も好き。この作者が「蟲師」を描いてくれたことに感謝しよう。


一度読んだら「蟲師」の虜。
さらに今巻は亀の魅力にも気付くかもしれませんよ。


前巻とは違う以前の蟲師の世界、ふたたび…
前巻は禁断の蟲が出現し、人の業の話が印象的でしたが、今巻は以前の蟲と人の不可思議な連鎖に重点が置かれ、初巻からの流れに戻ったという感じを受けました。

以下は単行本のオビの説明書きです。↓



「潮わく谷」昼も夜も眠りを取らず農事に精を出す男。そしてかの地は雪の時節も青々と実りをたたえ──”蟲師”ギンコの調査が始まる。      

「冬の底」春の訪れを拒む山があった。降り止まぬ雪、冬眠から目覚める生命達。それは山のヌシ自らの意思──死を待つが如く。      

「隠り江」この世にはヒト知れぬ水路が在る。時にヒトは意識を任せ、望む相手への路を辿り──そして互いが同時に想う。

「日照る雨」その女は、雨を告げながら旅をする。蒼天から注ぐ雫が呼び起こす女の過去、それは幾粒の涙でも償えぬ数奇な巡り合わせ。

「泥の草」”死した者は山へ帰る”──誰しもが沼に葬られる里で、奇妙な病が蔓延する。恐れを抱く人々は言う──”死が伝染った”のだと。    



私的感想。「冬の底」は、物語の案内役であり、蟲のスペシャリストであるギンコが、山のヌシ様にいいようにされているのが、なんか可笑しい。今まで出てきたヌシ様の中で、一番好きかも。この世とあの世の境目を漂うような、とても不思議な雰囲気の作品、「隠り江」。「泥の草」は、今までの物語にはないタイプの人物が話に絡み、やけにリアルな匂いのする話。珍しく後味悪い話ですが、蟲師の世界にとても合ってます。どことなく郷愁を誘う絵や物語は、健在です。一読者としては、ずっと続けて欲しいですね。


やっぱりいい…!
1巻からずっと高いクオリティを保たれている『蟲師』☆この作品、どんなに待たされてもまったく嫌な気分になりません!そして、相変わらず“独特な世界観”が漂っていていいですね!〈ヒト〉と〈蟲〉が共存する世界。互いが同じように存在する世界。ギンコが言います『不幸な巡り合わせが起こっただけだ―』そう、この本の中で起こることすべての出来事がそうなのです。誰も悪くなんかない…すべては生きるため起こった出来事…。


残酷だけど、優しい蟲たち
楽しみに待ってました、蟲師8巻!!

期待通りおもしろかったです。

「潮わく谷」「冬の底」「隠り江」「日照る雨」「泥の草」の5編からのお話で構成されています。

その中で私の一番好きなお話は4編目の「日照る雨」です。

『雨降らし』という蟲に憑かれた一人の女テル。彼女の行く先はいつも雨がつきまとう…。

ひとつ所に住み惚れた男と所帯持つこともできず、ましてや一筋の汗も一粒の涙を流す

ことも許されない、その上その対処法も無いなんてつらすぎます。

でもギンコの『これはもうただ不幸なばかりじゃないはずだ』という言葉にほんの少し

救われた気がします。

一日も早く彼女の頬に本当の涙がつたい、ひとつ所に根を下ろせますように…。



ほかの4つのお話もおもしろかったです。ぜひ手にとって読んでみてください!!





posted by 虫師 at 15:21 | TrackBack(2) | 漫画「虫師」

2007年03月13日

実写とCGの見事な調和『蟲師』大友克洋監督、オダギリジョー、蒼井優、大森南朋、マスコミ記者会見

漆原友紀の大人気コミックを、日本のアニメを世界に知らしめた大友克洋が実写映画化した『蟲師』。ベネチア国際映画祭では絶賛を受け、現在すでに24個の映画祭からオファーを受けているという本作が3月24日ついに日本で公開を迎える。公開まで2週間をきった3月12日都内にて大友克洋監督、オダギリジョー、蒼井優、大森南朋、プロデューサーによるマスコミ記者会見が行われた。

「自分にはない感覚を持ったこの原作コミックの不思議な世界観を実写化したいと思った」と話す大友監督は、100年程も前の設定の日本を再現するためにかなりのロケハンを重ねた。何度も山を登り降りして探したロケ地は、見事に不思議で不気味な映像を支えている。しかし、それ以上に今回実写化する上で大切だったのは役者の力だったと話す。「アニメと実写の差はやはり役者。彼らの力に頼るしかない。今回僕の中ではキャストがみんなそれぞれの役とだぶっていた。だから、キャストが決まったときはもう映画ができたという感覚でした」

監督のその言葉を受けたキャストたちはそれぞれが演じたキャラクターの魅力について、慎重に真摯に言葉を探しながらこう話す。
「ギンコは、蟲っていう存在を自然と同じもの、人間がどうにかできるものではないことをしっかり認めている。その上で蟲を殺そうとするのではなく抑える、・・・というか、ただ受け入れる。その在り方に共感をもった部分があります」(オダギリジョー)
「虹郎は、一番人間味があった。その地に足が着いたような感じが彼の魅力だと思います」(大森南朋)
「“一所(ひとところ)にしかいれない淡幽、一所(ひとところ)にはいれないギンコ”。演じている最中もずっとこの言葉に惹かれていたような気がします」(蒼井優)


この原作はあまりに不思議な世界観から実写化不可能と言われていた作品だった。しかし、日本アニメ界の巨匠・大友監督は、その世界を見事に再現した。例えばゲージがあったとして片方の端が実写の世界、もう一方の端がCGやアニメの世界だとすれば大友監督はそのまさに中間、実写とCGの世界の融合をこの『虫師』でやってのけている。普通に考えればありえないような出来事が、この映画の世界の中では自然に起こっていることだと信じ込んでしまう。しかし、CGがまだないところで演じる俳優にとっては難易度がかなり高い演技だったはずだ。その“見えないもの”との共演を助けたのが、大友監督の緻密な絵コンテである。「監督が事前に配ってくれた絵コンテは、みんなでもってる地図のような感じでした。みんなでそれに向っていってる感じ。その地図が頼もしかった」(蒼井優)

こうして完成した映画『蟲師』の魅力を、蒼井優はこう語る。「この世界を、観たこともないのに懐かしかった。そういう独特な魅力があります。撮影している間はこの世界を理解していると思っていたんですが、撮影から長い間離れて久しぶりに『虫師』の世界を見るとところどころ感覚的に見ているところがあって。わからない部分があった。でも何度も観ていくうちに、この世界に一歩ずつ足をひかれていくんです」
(林田健二)

http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=2562
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2007年03月11日

虫師とは

動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモ ノ達、それらを総じて"蟲"と呼ぶ。それらは形や存在が曖昧で、存在を知る ものは限られた"ヒト"のみである。"ヒト"と"蟲"が重なる時、人智を超えた妖しき現象が生まれ、その時 "ヒト"は初めて"蟲"の存在を知ることになる。
本編では"蟲"と"ヒト"をつなぐ"蟲師"である主人公のギンコが、旅の途中で 様々な人々と、それに関わる"蟲"に出会い、妖しき現象を解決し、"ヒト"と "蟲"とを共生へ と導いていく…。

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『蟲師』(むしし)は、漆原友紀による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。「月刊アフタヌーン」(講談社)において1999年から隔月連載中。単行本はアフタヌーンコミックスから第八巻まで刊行されている。

平成15年度文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、2006(平成18)年度(第30回)講談社漫画賞一般部門受賞、文化庁日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。

2005年10月よりフジテレビ系列で、全26話でテレビアニメ化された。2007年春には監督大友克洋・主演オダギリジョーによる実写映画が公開予定。


映画虫師:http://www.mushishi-movie.jp/
アニメ虫師:http://avexmovie.jp/lineup/mushishi/
Wikipedia虫師:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9F%B2%E5%B8%AB
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